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■きっかけはお客様の声 |
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数年前のある日、ある人のご紹介でシックハウスを気にされているお客様のところに打合せに行きました。かなり敏感な化学物質過敏症とのことで、リクエストは「完全自然素材住宅を造ること」です。建材はもちろん、木材も防腐剤などの化学物質は一切使用していないものを選ぶなど徹底的に自然素材にこだわりました。
数え切れないほどの本を読み、資料を取り揃え、不勉強なところを補いながら検討準備を進め、プランニングには約2年をかけました。
私どものそれまでの家づくりは、徹底的にお客様のイメージにお応えするものでありながら、同時にコストを抑えることも必要でした。しかしながら、コストを抑えるということはある意味何かに目をつぶらざるを得ないのです。また、それが当たり前の世界でした。
この施主様の物件を手がけることによって、化学物質を使わない家を求めている人がいることに初めて目を向けるようになりました。
また、この自然素材住宅の竣工後は、自然素材住宅を是非見学したいという人が口コミで何人も問い合わせてこられました。その反響振りに改めて住宅市場で起こっている新たなうねりを感じました。
これからは自然素材住宅を求めるお客様が増えるに違いない、そう思っているところに、日頃から取引のある材木店さんより「小国杉の家」の取組に参加しないかという話が入って来たのです。 |
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■取組の概要 |
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森林認証住宅と聞くと、何だか堅苦しい感じを受ける方も多いと思いますが、この「小国杉の家」の取組を要約すると、
●できるだけ自然素材を使った、
心と体に(人と地球に)やさしい家づくりをする
(構造材の70%以上にSGEC森林認証木材を使用する)
●家づくりそのものが森を守ることにつながる
ということなのです。
森林認証そのものが、森林崩壊や地球温暖化などの自然環境の荒廃に歯止めをかけるための取組です。この認証木材を使った家を建てることは、消費者として環境保全の一役を担うことになるのです。
森林認証制度にはFSC認証(本部ドイツ・ボン)やPEFC認証(本部フランス・パリ)などがあり、世界的にも知られていますが、私どもは日本独自の認証であるSGEC(『緑の循環』認証会議)認証の認証材を取り扱っています。
認証材の流通・加工をし、森林認証住宅としてお客様に住宅を提供するためには流通認証の取得が必須ですが、「小国杉の家」のメンバー材木店も工務店も全員SGEC流通認証を取得しています。 |
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■今後の抱負 |
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森林認証住宅に限らず、今後はこのような自然素材住宅を求める声はますます増えていくことと思います。これまでの経験を活かして、お客様の家族が安心してのびのびと暮らせる家づくりに磨きをかけていきたいと思っています。
「小国杉の家」では木材の産地見学ツアーなどを随時開催しています。
まずは木の故郷に出かけて無垢の木の気持ちよさを体感してみてください。 |
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「小国杉の家」の取り組みは、家づくりのみならず地域の資源や産業、小規模企業の存続まで見据えた幅広い取組です。
(詳細はコチラ(「小国杉の家」HP)をご覧ください。)
県内同業者の方にもぜひ知っていただきたいと思います。
競争ではなく、共存し、それぞれの持ち味を生かして共に活動していく仲間が増え、地域がますます住みよい場所になることを願ってやみません。
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